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かっこ良すぎ!


その1
2019.1.9
【神谷浩史】「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀(1月7日放送分)」キャプチャー画像、書き起こし その1(画像大量) | 声優メモ帳
http://seiyumemo.blog.jp/archives/9973449.html


その2
2019.1.10
【神谷浩史】「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀(1月7日放送分)」キャプチャー画像、書き起こし その2(画像大量) | 声優メモ帳
http://seiyumemo.blog.jp/archives/9973647.html


その3
イマココ




ナレーション
「声優・神谷浩史。新境地を求めて挑む新たな仕事」

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ナレーション
「声優業界の仲間たちと立ち上げた新感覚の朗読会。音楽や照明などの演出に加え、キャラクターをイメージさせる人物を配置」

ナレーション
「演技ではなく声だけで進行していく新しい舞台だ」

神谷浩史
「どうせやるんだったら、まだ誰もやったことがないような。その結果として、また違う自分の居場所ができて」


水島精二
「言葉の力をメインでやる舞台になるので」

神谷浩史
「読めば読むほど“こういう可能性も”となってきちゃって」


ナレーション
「模索し続ける声優の新しい活躍の場」

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ナレーション
「朗読会まで1ヶ月を切っていた。舞台に立つ神谷の他、スタッフ10人が顔を合わせた」

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水島精二
「キャラ立ちが弱いっていうのはすごく感じるんですね」

ナレーション
「アニメ監督の水島精二さん。シナリオや全体の演技構成について声優たちをサポートする」

水島精二
「物語の進行のしかたとかは、これでも大丈夫ではないかと僕も思うので。逆にディテールの部分」

ナレーション
「この日は物語の大きな流れが検討された」

神谷浩史
「意外とそれぞれの役割だったりとか、なんで彼らが詐欺行為を行っているのかとか、意外と見えにくいなっていうのが僕の第一印象なんですね」


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ナレーション
「物語は義賊的な詐欺グループが私腹を肥やす悪徳刑事を追い詰めるという内容だ」

ナレーション
「シナリオは神谷の発案で作られた完全オリジナル。そのため脚本家から上がってきたセリフを神谷自らチェックする」

神谷浩史
「このセリフ別に誰が行っても成立しちゃんじゃないかっていうような。なんかもうちょっとねえかなっていう気はするんですよね。その人の一挙手一投足のなかに何かあるんじゃないかと思って」


ナレーション
「神谷たちが目指すのは新しいジャンルの舞台。俳優の演技を楽しむのではなく。あくまで声優の声で見せていく舞台劇だ」

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神谷浩史
「みんなそれぞれなんで金ほしんだろう。金に対する執着の理由。単純に生活のため。悪いやつからとってもいいじゃんって、思っている人が別にいてもいいと思うし。最終的に正義に見えてればお客さんは納得するんだと思うんですけど、それが見えたら結構キャラがどんどん立ってきますよね」


ナレーション
「声だけの演技で2,000人の観客を満足させられるか。神谷はそこに声優の新たな活動の場を見出そうとしていた」

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神谷浩史
「まあ、朗読全体がそうだと思うんですけれど、椅子に座って、上からスポットを浴びて、薄暗い中で皆さんの想像力に委ねて声だけで芝居を成立させるっていうすごくシンプルなものもあると思うんですけれど。どうせやるんだったらまだ誰もやったことがないような。“ああ朗読楽しかったな”じゃなくて、“あれはすっごい面白かったんだよ”って誰かに言ってもらえるんじゃないかなって思って」


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ナレーション
「台本が出来上がり、通し稽古初日を迎えた。ここからは声優たち自身が受け持つキャラクターに合わせて、より適したセリフに作り上げていく」

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ナレーション
「神谷が演じるのは青柳という詐欺グループのリーダー。一見、冷静沈着に物事を進める男に見えるが実は感情に流されやすいという弱みがある」

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ナレーション
「この青柳の心の揺れが物語のラストで一つの見せ場となる。その環状の起伏を声だけで表現しなければならない」

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神谷浩史
「今、何によっていいのか全然分かんなくて」


ナレーション
「早速、セリフの言い回しについて検討が始まった」

神谷浩史
「“どうだ今の心境は?”、“それともここで死にたいのか?”って急になんか、なんでこういうセリフになったのか」


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ナレーション
「神谷が特に違和感を感じたのはクライマックスのシーンだった。物語は青柳たち詐欺グループと悪徳刑事・黒部の対決がえがかれる。青柳たちは知略をめぐらし私服を肥やす黒部を破産に追い込む。そして青柳の恋人を殺したのが黒部だという過去が明らかになる。そのクライマックスのシーン」

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神谷浩史
「“どうだ今の心境?”は、要は銃を突きつけられた今の気持ちはどうだってことですよね。この青柳3つのセリフが全く気持ちがつながってなくて」


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水島精二
「流れをもうちょっと作ってあげないとね。恋人を殺されたってところに帰結していくのであれば、努めて冷静になろうと思っている青柳と」

神谷浩史
「ようはそれがバレたら……」


ナレーション
「黒部に対し憎しみの感情を爆発させる青柳が思い留まり、冷静さを取り戻すというシーン。だが今のセリフではこの感情の流れが理解できないという」

水島精二
「俺もちょこちょこ手を入れたいのでやります」

神谷浩史
「あとはちょっと一回持ち帰って考えてみます」


ナレーション
「結局この日、解決策は見つからなかった」

神谷浩史
「とりあえず今、不安しかないですね。本番までにちゃんとできんのかなみたいな」


ナレーション
「1週間後、2回目の通し稽古」

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神谷浩史
「青柳が何考えてるのか全然分かんなくて」


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ナレーション
「やはりクライマックスでのセリフが納得いかない神谷」

水島精二
「今まで本当にただうなだれて動いていなかった奴がスーって振り向いて」

神谷浩史
「“誰だ、それ”くらい言ってくれれば」


水島精二
「そう。“誰だ、それ”ってニュアンスを振り向いて、フッて笑いみたいな芝居でいけると思う。その表情を見て怒りが増すわけだから」

神谷浩史
「確かにそうですね。一番ムカつく言葉を言われれば“黒部!”って言って激昂して、で“青柳!"って止められた上で、こんな風に繋がっていくのはなんとなく分かった」


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ナレーション
「セリフが変更された。青柳は恋人が殺された事実を黒部に突きつけるが……」

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ナレーション
「黒部は“だれだ、それ?”と反応。最高潮に達した憎悪を“黒部!!”に込める。この二つのセリフが新たに追加された。そして仲間の呼びかけで少し冷静さを取り戻す青柳。このまま黒部を殺せば自分も黒部と同じ存在だと気付き青柳は思い留まる」

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ナレーション
「セリフが固まった。あとはこの感情の流れを声だけで表現する」

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ナレーション
「2,000人の客席は全て埋め尽くされた」

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ナレーション
「声をギリギリまで探る」

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神谷浩史
「僕にとって作品は何かって言われたら、とてもシンプルに考えれば生きるためのすべだと思うんですけど。でもそれだけじゃない気はするし、僕にとっては」


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神谷浩史
「作品を作り続ける場にいられることのほうがやっぱり楽しいし重要だから」


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ナレーション
「冷静な青柳を演じる神谷。そして物語の終盤。黒部を罠にかけ、追い込んでいく」

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ナレーション
「いよいよあのクライマックスシーン」

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ナレーション
「観客の反応はよかった。だが神谷の表情は明るくない」

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取材スタッフ
「満足はしてないんですか?」

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神谷浩史
「満足はできないですね~全然。満足しちゃうと終わりな感じもするんで。いつかね“今年はすごい満足だ”って言える出来だったりとか、トータルで。そういうものがあったらいいなと思いますけど」


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ナレーション
「現状に満足すれば次はない。神谷はそう言い切った」

ナレーション
「今日も神谷は自問する。この声は期待に応えているか」

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プロフェッショナルとは

神谷浩史
「自分より優れた人たちと一緒に時間を共有して、そこでちゃんと自分に責任感を持って、何か……時間を全うする。そこに居続けられたらいいなと思いながら、仕事をしているんだと思います」


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神谷浩史

ランティス (2018-11-21)